PSQ認証制度について

PSQ認証制度は、一般社団法人ソフトウェア協会(以下「SAJ」)が、国産既製ソフトウェア製品の品質の高さを世界で通用することを証明するために制定した認証制度で、国際規格であるISO / IEC 25051:2014を評価基準として参照して構築した品質認証制度です。
認証制度には自社で完結する簡易認証、ドキュメントによる第三者認証、実機検証による第三者認証まで簡易なレベルから、より高度な評価・認証までラインナップ化している。

認証制度ラインナップ

PSQ-Lite<簡易認証> NEW
PSQ-Standard<評価機関によるドキュメントでの第三者認証>

PSQ-Premium<独立評価機関による実機検証での第三者認証> NEW

【Column】ソフトウェア品質はなぜ重要なのか?<連載>

 この度、PSQ認証室ではソフトウェアの品質についてわかりやすく重要性を説明するために、業界の著名人に執筆を依頼して連載コラムを公開する企画をお送りします。ソフトウェア開発の中でも重要度は高くとも知る機会が少ない「ソフトウェア品質」を身近な事例をもとに著名人が解説いたします。ソフトウェア業界の職務に従事するすべての皆様にわかりやすくお伝えしますので、是非ともご一読ください。

  • 第1弾 ソフトウェア製品の品質は評価できるか?~ソフトウェア製品の品質要求及び評価の方法~
    執筆者:東 基衞氏(早稲田大学名誉教授/元ISO/IEC 250nn SQuaRE (ソフトウェア品質要求および評価)シリーズ統括エディタ)

    はじめに
     私達が何か製品を購入するために、幾つかの候補製品からどのように選定しているのでしょうか? 例えば500円以下のお菓子やお弁当を買う場合にはそれほど考えるまでもなく、過去の経験や評判をもとに決めています。しかし自動車や情報システムのように複雑で高額な商品の評価を行う場合には高度な知識と技術が必要になります。
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  • 第2弾 DX時代に求められるソフトウェアの価値と品質および国際標準
    執筆者:鷲崎 弘宜氏(早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所長/国立情報学研究所客員教授/システム情報 取締役/エクスモーション 取締役/IEEE Computer Society副会長/ISO/IEC/JTC1 SC7/WG20コンビーナ)

    1. DXとソフトウェア品質
     データとデジタルによるビジネスモデル変革を通じた新たな価値創出を目的とするデジタルトランスフォーメーション(DX)が求められる中、その持続的な実現に向けてますますソフトウェア品質の重要性が増しています。

    価値とは、直接には顧客における満足やビジネス価値であり、その創出にあたり大きな役割を担うソフトウェア製品の期待通りの振る舞いや使いやすさもまた価値を構成します。さらに「ソフトウェア品質」の定義を紐解けば、本来は使用時の必要性に関わる性質です。つまり利用者の満足度合いは、ソフトウェア品質にほかならず、ソフトウェアの品質は価値と直結していることがわかります。

    本稿では、こうしたDX時代に必要な価値やソフトウェア品質について、関連研究や標準を参照しながら、重要性やつくり込みおよび評価のあり方を解説します。
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  • 第3弾 ソフトウェア品質の見方と測り方-標準化の必要性と認証制度への期待
    執筆者:込山 俊博氏(日本電気株式会社ソフトウェアエンジニアリング本部エグゼクティブエキスパート/ISO/IEC/JTC1 SC7/WG6コンビーナ)

    なぜソフトウェア品質の標準化が必要なのか
     世の中には、唯一無二の普遍的な解はないが、一定の取り決めを作り受け入れることで、多くの利害関係者が利便、利得を得られることがらがあります。ねじのサイズなどを思い浮かべると、ご了解頂けるでしょう。
    これは、ソフトウェア品質の領域にもあてはまります。例えば、信頼性、ユーザビリティなどのソフトウェア品質の特性について、同じ概念に異なる名称をあてはめたり、同じ名称に異なる定義を与えたりすると、二者間での品質要件の合意形成などに支障をきたすことになります。また、ある品質特性を評価するための測定量(メジャー)や基準が曖昧であれば、データを収集・加工して数値化できたとしても、その品質の良し悪しを判断することはできないでしょう。
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評価基準<国際規格ISO/IEC25051:2014

「製品説明(カタログなど)と利用者用文書類(マニュアルなど)とソフトウェアの機能が一致していることを確認できること」が要件となります。品質ライフサイクルの観点では企画から廃棄までの範囲で品質を考えることもありますが、 PSQ認証制度では組織能力や管理プロセスは評価対象ではありません。

このPSQ認証制度は、SAJ会員企業に限定することなく、申請することが可能となっています。
ご検討されている企業におかれましては、是非申請下さいますようお願い申し上げます。

PSQ-Lite

国産既製ソフトウェア製品の品質を証明するために制定した認証制度です。国際規格であるISO/IEC25051:2014の理念に則り、パッケージソフトやクラウドアプリケーション等のプロダクト/サービスに対する簡易認証を行うことで品質を示すことのできる取組です。

PSQ-Standard

既存のPSQ認証制度におけるPSQ認証の名称変更です。内容については今まで同様の国産既製ソフトウェア製品の品質を証明するためのプロダクト認証です。今年度より、評価機関に先に相談していただき、認証手続きをするという手順となりました。

PSQ‐Premium

国際規格であるISO/IEC25051:2014のJIS版JISX25051/2016に則り、実機テストを含む第三者評価を実施。国際相互承認と日本における今後のJISマーク適用を念頭に、既存のPSQスタンダードの上位に位置付けた認証制度です。今後体制を整備し実施予定

  • 認証製品一覧
評価機関承認申請について
  • 各種規定ダウンロード、評価機関一覧
認証制度関連委員会について
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     ソフトウェア品質向上研究会
  • PSQ技術委員会
  • PSQ判定委員会

PSQ認証制度Facebookページ

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お問い合わせ・お申込み

一般社団法人ソフトウェア協会
PSQ認証室
〒107-0052 東京都港区赤坂1-3-6 赤坂グレースビル4F
03-3560-8440

E-mail:psq_info@saj.or.jp

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