サイバーセキュリティ対策と人材育成セミナー 終了報告

2018年10月26日

<人材育成研究会主催>

人材育成研究会では、今年度も第4次産業革命を実現する担い手として、IT業界が求める人材の育成に注力し、会員企業の皆様に情報提供を行っております。

今回は「サイバー攻撃の動向と日本の大学におけるサイバーセキュリティ教育」と題し、東京電機大学特命教授 佐々木良一氏より、近年のサイバー攻撃の動向とそれに対する対策、さらに国内の大学における教育実態などをご講演いただくとともに、2017年からスタートした国家資格「情報処理安全確保支援士」の需要と必要性について、IPA高山俊介氏にご講演いただきました。(参加:26社/37名)

サイバー攻撃の動向と日本の大学におけるサイバーセキュリティ教育

 サイバーセキュリティー分野での第一人者でもある、佐々木 良一様の講演では、過去から現代のサイバー攻撃内容を振り返り、今後IoTの影響もあって、被害・対象がが大型化、多様化していくと述べ、実際に自動車のIoT攻撃など事例を交えてご説明いただきました。それによると、現代は情報セキュリティの市場規模が拡大し、それに伴いセキュリティ人材も大幅に不足していること、企業内にC-SIRT設置が必要であること、そしてセキュリティエンジニアの育成のため、大学では実際にどのようにセキュリティ教育を指導しているかなどご説明いただきました。

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)制度とは

続いて、IPA高山俊介様からは「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)制度とは」と題し、講演いただきました。近年セキュリティ人材不足といわれているものの、本当に不足している「セキュリティ人材」のタイプは何か、IT人材白書調査結果より、分析、その結果をもとに情報処理安全確保支援士の設置したという背景と、制度特徴についてご説明いただきました。

参加者は皆、終始真剣なまなざしで聴講し、質疑や終了後の名刺交換も非常に活発に行われていました。(事務局)

開催概要

日時 平成30年10月11日(木) 15:00~16:30(受付開始14:40)
会場 CSAJ会議室
東京都港区赤坂1-3-6 赤坂グレースビル
※当日は直接3F会場までお越しください
対象 CSAJ会員限定
15:00~ 人材育成研究会主査挨拶
15:02~16:00 「サイバー攻撃の動向と日本の大学におけるサイバーセキュリティ教育」
 講師:佐々木 良一氏
 (東京電機大学 総合研究所 特命教授 サイバーセキュリティ研究所所長)
  • 講演概要:
    サイバー攻撃がどのように変わってきたかを振り返るとともに、今後どのように変化するかを予測する。そのような中で、セキュリティ人材のニーズの動向を述べるとともに、日本の大学におけるサイバーセキュリティ教育の状況を紹介する。
  • 講師略歴:
    1971年―2001年日立製作所システム開発研究所所属。1984年よりセキュリティの研究に着手。2001年より東京電機大学にてセキュリティの研究と教育に従事。この間、日本セキュリティマネジメント学会会長、内閣官房サイバーセキュリティ補佐官などを歴任。著書に「インターネットセキュリティ入門」岩波新書、1999など多数。
16:00~16:30

「いま求められるセキュリティ人材確保のために」
~情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)制度のご紹介~

 講師:高山 俊介氏
 (独立行政法人情報処理推進機構 IT人材育成センター 情報処理安全確保支援士グループ)

人材育成研究会の様子

セミナー終了後、人材育成研究会が実施されました。

冨田主査の挨拶ののち、主査より、事業連携の可能性も視野に入れ、研究会メンバーの企業がどのような事業を行っているか、時々紹介しあおうと提案があり、第1弾となる今回はアイスタディ株式会社 代表取締役小山田様より、自社の最近の事業紹介などが行われました。

研究会冒頭であいさつをする冨田主査
小山田様による会社紹介

お問い合わせ

一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ) 事務局
TEL:03-3560-8440 お問い合わせフォーム

PAGE TOP