レポート:シミュレーテッド分岐マシン(TM)
ー量子コンピュータ研究から生まれた組合せ最適化の新アルゴリズムー

2022年1月31日

AI・量子計算技術研究会主催

 AI・量子計算技術研究会では、人工知能と量子コンピュータをテーマにした最新技術動向について調査研究を行い、情報発信を行っています。

 今回は、株式会社東芝より後藤隼人様を講師に招聘し、同社で研究・開発した世界最速・最大規模の組合せ最適化計算機「シミュレーテッド分岐マシン」とその後の発展、可能性についてご講演いただきました。聴講いただいた皆様からは「アルゴリズム開発におけるポイントをご説明頂き、分かりやすかったと思います。」「原理証明についての研究の進展が楽しみです。」と好評の声をいただきました。

 次回は2022年2月14日、「量子コンピュータ最新動向」に関する内容を予定しております。ご興味のある方は是非ご予定ください。

概要

日 時 2022年 1月20日(木) 15:00~16:30
会 場 オンライン
対 象 SAJ会員・一般
参 加 15社/16名

プログラム

15:00~15:05 開会挨拶:竹原 司(インフォグリーン株式会社)

15:05~16:30

「シミュレーテッド分岐マシン(TM)」

講師:後藤 隼人 氏
(株式会社東芝 研究開発センター ナノ材料・フロンティア研究所 フロンティアリサーチラボラトリー・研究主幹)

講演概要:
シミュレーテッド分岐マシンTMは、FPGAやGPUといった現在ある並列計算機で組合せ最適化問題を高速に解く東芝独自の計算機またはソフトウェアのことである。その本質は、量子コンピュータの研究過程で発見した、並列性の高い独自アルゴリズムにある。本講演では、量子コンピュータの概要から始め、いかにしてシミュレーテッド分岐マシンTMが生まれ、その後どのように発展してきたのか、最近の結果も含めてお話しいただいた。

講師略歴

後藤 隼人 氏
株式会社東芝 研究開発センター ナノ材料・フロンティア研究所 フロンティアリサーチラボラトリー・研究主幹
2001年3月、東京大学理学部物理学科卒業。2003年3月、同大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了。同年4月、株式会社東芝入社。以来、量子コンピュータの研究開発に従事。2007年11月、東京大学大学院理学系研究科にて博士(理学)を取得 (論文博士)。日本物理学会、応用物理学会各会員。

セミナーの様子

竹原主査ご挨拶
後藤様によるご講演の様子

お問い合わせ

一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)
事務局 若生 お問い合わせフォーム
E-mail:gyoumu1@saj.or.jp

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