「機械翻訳の現状と未来」終了報告

2019年11月11日

人工知能(AI)技術研究会主催

 人工知能(AI)技術研究会では、人工知能に関する技術や最新動向について調査研究を行い、広く情報配信を行っております。
 皆様の中には、WEB上の翻訳サービスを使用したことがあるという方も、多いのではないでしょうか。近年その精度は、Google社が先駆けて商用化したニューラルネットワークを活用する機械学習による翻訳システム(NMT:Neural Machine Translation)により、数年前と比較して格段に上がってきています。
 今回は、そのNMTの研究・開発に取り組む、株式会社みらい翻訳の栄藤稔氏をお招きし、これまで活用されていた統計的機械翻訳(SMT:Statistical Machine Translation)との違い、NMTの本質、Transformerモデルの登場によるセルフ・アテンションの実態、未解読技術の活用などの技術的側面と、それによるみらい翻訳の事例などご説明いただきました。
 セミナー終了後のアンケートでは、9割以上の方から、内容について「参考になった」というご回答や「技術の最先端な内容で参考になった」というご感想をいただき、参加者の心を惹きつけた内容であった様子がうかがえました。(参加:22社25名)

プログラム

日時 2019年10月23日(水)15:00~16:30
会場 CSAJ会議室
 〒107-0052 東京都港区赤坂1-3-6 赤坂グレースビル3F(TEL:03-3560-8440)
プログラム

主査挨拶:竹原 司氏(株式会社デザイン・クリエイション 最高顧問)

講演:『機械翻訳の現状と未来』

  • 講師:栄藤 稔(えとう みのる)氏 株式会社みらい翻訳 代表取締役
  • 講師紹介:
     松下電器(パナソニック) からNTT ドコモに転じ、動画像符号化標準MPEG-の開発に参加し、モバイルマルチメディアサービス開発を主導する。MP-4ファイルフォーマットの生みの親でもある。シリコンバレー勤務を経てドコモのビッグデータ処理を立ち上げ、しゃべってコンシェル等AIサービスの設計を行う。 米国にてDOCOMO Innovations、 DOCOMO Capital 社長を経て、2016年7月までNTTドコモベンチャーズの社長を兼務し投資業務に従事。2017年6月NTTドコモ執行役員を退任し7月より大阪大学先導的学際研究機構教授に着任。2014年10月より、機械翻訳の新規事業である株式会社みらい翻訳 代表取締役社長を兼務。2017年8月より、対話AIの技術系スタートアップ、株式会社コトバデザインを創業、執行役員社長に就任。大学教員として日本企業のデジタル変革と、そのための人材育成に興味を持つ。
資料
(会員限定)
竹原主査挨拶
栄藤氏による講演

お問い合わせ

一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)
事務局 若生・功刀 お問い合わせフォーム
TEL:03-3560-8440

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