買物レシートの電子化を通じたデータ利活用に関する実験を行います
~個人を起点にした購買履歴データの流通環境の整備~

2017年2月9日

省庁・団体名

経済産業省

概要

経済産業省は、本年3月1日(水曜日)より、買物レシートの電子化(電子レシート)を通じたデータ利活用に関する実験を行います。個人が安心・納得して自身の個人情報や買物レシートデータを管理・提供できるシステムの標準化を目指します。

内容

1.実験背景

消費の成熟化・多様化の進展により、人々の消費行動を推測することは非常に難しくなりました。「マス」に対するマーケティングの効果は薄れ、「個人」の正確な理解に基づく製品・サービスの開発が求められています。
今回の実験の対象となる買物レシート(購買履歴)データは、誰が、いつ、どこで、何を買ったのかを示す情報であり、事業者にとって非常に有用な情報です。特に、個人に名寄せされたデータは、特定の個人の消費行動を詳しく示した機微な情報である一方、本当に欲しいと思っているものを探索する上で、この上ない貴重な情報でもあります。
こうしたデータを流通させるためには、個人が安心・納得して自身のデータを提供し、適正な対価が得られる環境を整備することが必要です。今回の実験では、電子レシートを用いて購買履歴データを個人が管理し、自身の判断でデータ提供の可否や提供内容を決めることができる仕組みを実験的に運用します。

2.実験内容

今回の実験では、「電子レシートアプリ」を用いて、事業者が保有している自身の買物レシート(購買履歴)データにアクセスし、電子化されたレシートをスマートフォンで自己管理できるようにします。
具体的には、以下の流れで実験を行います(実験のイメージ図は、別添の資料を御覧ください。)。
(1) 実験店舗に電子レシートシステムを導入することで、被験者がスマートフォンで自身の購買履歴を管理できる環境を整備。
(2) 架空の事業者から、被験者に対して、サービスの提供(店舗で利用可能なポイントプレゼントなど)と引き替えに、年齢などの個人情報と購買履歴データの提供を依頼。
(3) 被験者は、自身の個人情報をどの程度マスキングするかを判断し、提供してもよい購買履歴データを選択した上で、データ提供の可否を決定。
以上の実験を通じて、個人が安心・納得して自身の個人情報や購買履歴データを管理・提供できるシステムの標準化を目指します。

3.実験日程

1)期間:平成29年3月1日~12日(実験を実施する時間帯は9時~17時)
2)場所:ディスカウントストア「トライアル」 メガセンタートライアル新宮店(福岡県糟屋郡新宮町)
3)被験者:実験店舗を利用される一般の方々1000名程度
4)関係企業: 
・委託事業者東芝テック株式会社
・店舗協力株式会社トライアルカンパニー
・システム提供株式会社KDDI総合研究所、株式会社インテージ、大日本印刷株式会社

担当

商務情報政策局商務流通保安グループ流通政策課

公表日

平成29年2月1日(水)

発表資料

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