新規大学卒業予定者等の就職・採用活動開始時期について

2016年10月13日

省庁・団体名

内閣官房
文部科学省
厚生労働省
経済産業省

内容

 我が国の持続的な発展のためには、若者の人材育成が必要不可欠です。新規大学卒業予定者等の就職・採用活動の開始時期については、学生が学業に専念し、多様な経験ができる環境づくり等をさらに進めるため、経済団体、大学等、関係府庁において議論を行い、平成29年度卒業・修了予定者(2018年度入社予定者)についても、学生の学業への配慮を十分に行いながら、広報活動開始時期については3月1日以降、採用選考活動開始時期については6月1日以降とすることになりました。
 平成28年9月20日には、一般社団法人日本経済団体連合会が「採用選考に関する指針」の具体的内容と「「採用に関する指針」の手引き」の変更は行いわないことを決定・発表し(参考資料1及び参考資料2参照)、同月28日には、大学院等(就職問題懇親会)において、「平成29年度大学、短期大学及び高等専門学校卒業・終了予定者に係る就職について(申合せ)」(参考資料3)を定めたところです。
 就職・採用活動の円滑な実施及び学生が学業に専念できる環境の確保のためには、日本経済団体連合会加盟企業のみならず、企業側・学校側の足並みをそろえた取組が重要です。
 このため、平成29年度卒業・修了予定者の就職・採用活動開始時期の遵守等について、各企業のご理解・ご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。

新規大学卒業予定者等の就職・採用活動に関する要請事項

(1)就職・採用活動の日程について、以下のとおりとしていただくようお願いいたします。

  • 広報活動開始:卒業年度に入る直前の3月1日以降
  • 採用選考活動開始:卒業年度の6月1日以降
  • 正式な内定日:卒業年度の10月1日以降

(2)採用選考活動の実施に当たっては、授業、試験、留学、教育実習等、学生の学修や学事日程に十分に配慮しながら、また、大学所在地による不利が生じないよう留意しながら行っていただくようお願いいたします。具体的には、面接や試験の実施に際して学生の事情を十分に勘案しながら、例えば、授業、ゼミ、実験、試験、教育実習などの時間と重ならないような設定とすることのほか、事前連絡について余裕をもって行うことや、土日・祝日、夕方以降の時間帯の活用なども含めた工夫を行うことが考えられます。

(3)留学中の者あるいは留学希望者において、留学により就職活動で不利になるとの認識が生じることがないよう、一括採用とは別に採用選考機会を設けるなどの留学経験者向けの取組を行っている企業は、自社の採用ホームページなどで積極的に周知していただくようお願いいたします。

(4)学生等の職業選択の自由を妨げる行為(学生等に対して、内々定を出す代わりに他社への就職活動の終了を迫ったり、内々定段階で誓約書等を要求したりするなど)を行わないなど、公平・公正で透明な採用を徹底いただくようお願いいたします。

(5)インターンシップは就業体験の場であることを踏まえ、インターンシップと称して、広報活動・採用選考活動開始前に、広報活動・採用選考活動そのものが行われることのないようにし、インターンシップ全体に対する信頼性を失わせることのないよう留意いただくようお願いいたします。

(6)面接などの採用選考に当たり、大学等における成績証明等を一層活用いただくようお願いいたします。

(7)採用選考活動の実施時期が梅雨や夏季に当たるため、学生のクールビズ等への配慮を行うとともに、その旨を積極的に学生等に示していただくようお願いいたします。

○広報活動・・・採用を目的として、業界情報、企業情報など学生に対して広く発信していく活動を指します。広報活動の実施に際しては、それが実質的な選考とならないものとすることに留意していただく必要があります。

○採用選考活動・・・一定の基準に照らして学生を選抜することを目的とした活動を指します。採用選考活動は、広報活動と異なり、学生が自主的に参加不参加を決定することができるものではないため、学事日程に留意していただく必要があります。

参考資料

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